付録A:用語集
A-1. Schiroga基本概念
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| Schiroga | すきろが | Schema(図式)とInterroga(問い)を結合したラテン語の造語。「問いの図式」を意味する。本フレームワークの正式名称 |
| Schema | すけーま | ラテン語(ギリシャ語由来)。図式・形式・構造を意味する。Schirogaの語源の一つ |
| Interroga | いんてろが | ラテン語。「問う」を意味する動詞interrogoの命令形。Schirogaの語源の一つ |
| フレームワーク | ふれーむわーく | 思考や作業の枠組み・骨格となる構造。Schirogaは問題設計のフレームワークである |
| 分離の原則 | ぶんりのげんそく | Schirogaの設計思想の一つ。定義・前提・条件・問いをそれぞれ明確に分離して記述する原則 |
| 明示の原則 | めいじのげんそく | Schirogaの設計思想の一つ。暗黙の了解に頼らず、全ての前提を言語化する原則 |
| 尊重の原則 | そんちょうのげんそく | Schirogaの設計思想の一つ。出題者と回答者を対等に扱い、回答の多様性を認める原則 |
| 積層構造 | せきそうこうぞう | 定義→前提→条件→問いの順に積み上がる階層構造。各層は下の層を土台として成立する |
A-2. 記法・形式
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 記法 | きほう | 情報の記述に用いる記号体系。Schirogaでは必須記法[ ]、任意記法( )、選択記法< >の三種を定義する |
| 必須記法 | ひっすきほう | [ ]で表される記法。省略不可の項目に使用する |
| 任意記法 | にんいきほう | ( )で表される記法。省略可能な項目に使用する |
| 選択記法 | せんたくきほう | < >で表される記法。提示された選択肢から選ぶ項目に使用する |
| フォーマット | ふぉーまっと | 情報の記述形式・書式。Schirogaにおいては問題および回答の記述形式を指す |
| テンプレート | てんぷれーと | 繰り返し使用するためのひな形。Schirogaの空テンプレートは付録B-1・B-2に収録する |
| クイックリファレンス | くいっくりふぁれんす | 使用時に手元で素早く確認するための早見表。第1章 1-5に記法の早見表を掲載 |
| 不完全な問題 | ふかんぜんなもんだい | 必須項目が空欄のまま出題された問題。回答者は空欄の必須項目について出題者に確認を求める権利を持つ |
A-3. 管理情報
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 管理情報 | かんりじょうほう | 問題のメタデータ。出題者・作成日・バージョン・改訂履歴・倫理的配慮を含む |
| メタデータ | めたでーた | データについてのデータ。問題そのものではなく、問題を管理するための情報 |
| バージョン | ばーじょん | 版。問題の改訂状態を管理する番号。v〇.〇の形式で記述する |
| メジャーバージョン | めじゃーばーじょん | 問題の本質(定義・前提・条件・問い)に変更があった場合に繰り上げるバージョン番号。v1.0→v2.0 |
| マイナーバージョン | まいなーばーじょん | 本質に影響しない変更(表現の修正・誤字訂正等)の場合に繰り上げるバージョン番号。v1.0→v1.1 |
| バージョニング規則 | ばーじょにんぐきそく | メジャーバージョンとマイナーバージョンの繰り上げ基準を定めた規則。第2章 2-1に定義 |
| 改訂履歴 | かいていりれき | 問題に加えられた変更の記録。バージョン・日付・変更内容を記述する |
| 倫理的配慮 | りんりてきはいりょ | 問題の内容が回答者に心理的負荷を与える可能性がある場合の事前告知 |
| 心理的負荷 | しんりてきふか | 問題の内容が回答者の精神面に与える影響の程度 |
| 対象制限 | たいしょうせいげん | 特定の対象に出題すべきでない場合の制限事項 |
A-4. 問題属性
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 問題属性 | もんだいぞくせい | 問題の性質を分類・定義するための情報群。分類タグ・形式・人数・難易度等を含む |
| 問題分類タグ | もんだいぶんるいたぐ | 問題がどの知識分野に属するかを示すタグ。哲学・科学・知覚・数学・論理・言語・その他から選択 |
| 出題形式タグ | しゅつだいけいしきたぐ | 問題がどのような形式で出題されるかを示すタグ。記述式・選択式・対話式・実演式・その他から選択 |
| 記述式 | きじゅつしき | 文章で回答を記述する出題形式 |
| 選択式 | せんたくしき | 提示された選択肢から選ぶ出題形式 |
| 対話式 | たいわしき | 出題者と回答者が対話を通じて深める出題形式 |
| 実演式 | じつえんしき | 実際に何かを行い、その結果を示す出題形式 |
| 対象人数 | たいしょうにんずう | 問題が想定する回答者の人数規模。個人・グループ(少人数)・グループ(大人数)から選択 |
| 単独問題 | たんどくもんだい | 他の問題と関係なく、単独で完結する問題 |
| 連続問題 | れんぞくもんだい | シリーズの一部として、他の問題と関連を持つ問題 |
| シリーズ | しりーず | 関連する複数の問題を束ねたまとまり |
| 前提知識レベル | ぜんていちしきれべる | 問題を解くために回答者に求められる知識の水準 |
| 表現レベル | ひょうげんれべる | 問題文の言語的難易度。小学生向け・中学生向け・高校生向け・大学生・専門家向けから選択 |
| 難易度 | なんいど | 問題の思考的難しさ。初級・中級・上級・専門から選択 |
A-5. 問題フォーマット本体
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 出題文 | しゅつだいぶん | 問題のテーマと何を問うかを一文で明示したもの |
| 出題文のバリエーション | しゅつだいぶんのばりえーしょん | 同一の問題を異なる表現レベルで言い換えた出題文の一覧 |
| 出題意図 | しゅつだいいと | 出題者が回答者に何を考えさせたいかを明文化したもの |
| 定義 | ていぎ | 問題で使用する言葉の意味を固定する宣言。「この問題の中ではこの意味で使う」という取り決め |
| 前提 | ぜんてい | 問題における事実として共有する情報。回答者が受け入れるべき条件 |
| 種別ラベル | しゅべつらべる | 前提の性質を分類するためのラベル。【事実】【仮定】【価値】の三種がある |
| 事実ラベル | じじつらべる | 客観的に検証可能な事実に付与する種別ラベル。【事実】と表記する |
| 仮定ラベル | かていらべる | 問題のために設定した仮の条件に付与する種別ラベル。【仮定】と表記する |
| 価値ラベル | かちらべる | 価値判断を含む前提に付与する種別ラベル。【価値】と表記する |
| 条件 | じょうけん | 前提の上に乗る、問題固有の状況設定・制約 |
| ヒント | ひんと | 回答者の思考を助ける補助情報。答えそのものを与えてはならない |
| 段階的ヒント | だんかいてきひんと | 抽象度の高いものから低いものへ段階的に配置された複数のヒント。回答者が行き詰まった段階で次のヒントを読む使い方を想定する |
| 問い | とい | 定義・前提・条件を踏まえた上で、回答者が何を答えるかを明示したもの |
| 主問 | しゅもん | 複合的な問いにおいて、最終的に答えてほしい中心的な問い |
| 副問 | ふくもん | 主問に至る途中で考えてほしい補助的な問い。主問への足場として機能する |
| 回答フォーマット | かいとうふぉーまっと | 回答者が何をどう答えるかの形式を指定したもの |
| 想定回答時間 | そうていかいとうじかん | 回答に期待される思考の深さと分量を間接的に伝えるための時間の目安 |
| 評価基準 | ひょうかきじゅん | 良い回答の基準を明示したもの。教育目的やグループワークで使用する |
| ルーブリック | るーぶりっく | 観点ごとに段階的な評価基準を示した表。評価基準の具体的な記述形式 |
A-6. オプション
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 反論可能条件 | はんろんかのうじょうけん | 定義や前提に対して回答者が異議を唱えてよい範囲を明示したもの |
| 禁則事項 | きんそくじこう | NG回答の制約を明示したもの。禁じる内容とその理由を併記する |
A-7. 回答後の解説
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 誤回答パターン | ごかいとうぱたーん | 回答者が陥りやすい誤った方向性を出題者があらかじめ予測・明示したもの |
| 定義の逸脱 | ていぎのいつだつ | 誤回答パターンの一類型。定義された用語を別の意味で解釈している回答 |
| 前提の無視 | ぜんていのむし | 誤回答パターンの一類型。提示された前提を無視している回答 |
| 条件の見落とし | じょうけんのみおとし | 誤回答パターンの一類型。指定された条件を満たしていない回答 |
| 問いのすり替え | といのすりかえ | 誤回答パターンの一類型。問われていることとは別のことに答えている回答 |
| 抽象への逃避 | ちゅうしょうへのとうひ | 誤回答パターンの一類型。具体的思考を避け抽象的一般論に留まる回答 |
| 解説 | かいせつ | 問いが終わった後に出題者が種明かしをする領域。核心論点・根拠・理由・発展的考察の四層で構成 |
| 核心論点 | かくしんろんてん | この問題が問いたかったことの本質。出題意図をさらに深めた内容 |
| 根拠 | こんきょ | 解説を支える事実・論理的根拠。検証可能であることが求められる |
| 理由 | りゆう | 根拠から結論への論理的橋渡し。「なぜその事実からこの結論に至るか」の説明 |
| 発展的考察 | はってんてきこうさつ | 問題からさらに広がる問いや関連テーマ。新たな問いの提示 |
A-8. 関連問題・振り返り
| 用語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 関連問題 | かんれんもんだい | 現在の問題に関連する他の問題。前提問題・発展問題・並行問題・対立問題の四種がある |
| 前提問題 | ぜんていもんだい | 関連問題の一類型。現在の問題を解く前に取り組むべき問題 |
| 発展問題 | はってんもんだい | 関連問題の一類型。現在の問題の先にある、より深い問題 |
| 並行問題 | へいこうもんだい | 関連問題の一類型。同じテーマを別の角度から扱う問題 |
| 対立問題 | たいりつもんだい | 関連問題の一類型。現在の問題と逆の前提・視点を持つ問題 |
| 振り返り欄 | ふりかえりらん | 回答者自身が自分の思考過程を振り返るための記入領域 |
| メタ認知 | めたにんち | 自分の思考について思考すること。「何を考えたか」だけでなく「自分の思考がどう動いたか」を意識する能力 |
カテゴリ別収録状況サマリ
| カテゴリ | 収録数 |
|---|---|
| A-1. Schiroga基本概念 | 8 |
| A-2. 記法・形式 | 8 |
| A-3. 管理情報 | 10 |
| A-4. 問題属性 | 15 |
| A-5. 問題フォーマット本体 | 20 |
| A-6. オプション | 2 |
| A-7. 回答後の解説 | 11 |
| A-8. 関連問題・振り返り | 7 |
| 合計 | 81 |