第8章:適用ガイド
8-1. 概要
本章では、拡張モジュールの選択基準、組み合わせパターン、適用時の注意点を解説する。
目的に応じて適切なモジュールを選定するためのガイドラインを提供する。
8-2. モジュール選択基準
| 目的 |
推奨モジュール |
理由 |
| 哲学的議論を深めたい |
M1 |
時間の存在自体を検証対象にできる |
| 移動手段の整合性を検証したい |
M2 |
経路の状態を判定対象にできる |
| 物理的リスクを評価したい |
M2 + M3 |
経路と圧力の両面から評価できる |
| パラドックスの種類を特定したい |
M4 |
因果状態を詳細に分類できる |
| 未来移動を詳細に検証したい |
M1 + M5 |
未来の存在と情報の扱いを判定できる |
| 最大限の検証精度が必要 |
全モジュール |
全ての判定要素を網羅できる |
8-3. シナリオ別推奨パターン
| シナリオタイプ |
推奨モジュール |
理由 |
| 祖父殺し系 |
M4 |
因果消失パターンを明確に判定 |
| ブートストラップ系 |
M4 |
因果逆転パターンを明確に判定 |
| ワームホール移動系 |
M2 + M3 |
経路と圧力の物理的影響を判定 |
| 未来予知系 |
M5 |
情報取得・持帰・影響を判定 |
| 哲学的思考実験 |
M1 |
時間存在の前提を明示 |
| ハードSF作品検証 |
M2 + M3 |
物理的な整合性を重視 |
| ファンタジー作品検証 |
M4 |
因果の論理性を重視 |
| 全要素を含む複雑な作品 |
全モジュール |
網羅的な検証が必要 |
8-4. 組み合わせパターン
| パターン |
モジュール |
追加用語数 |
複雑度 |
用途 |
| パターン0 |
なし(Ver.1.0のみ) |
0 |
低 |
基本検証 |
| パターン1 |
M1のみ |
+5 |
低 |
哲学的検証 |
| パターン2 |
M4のみ |
+5 |
低 |
因果詳細分析 |
| パターン3 |
M5のみ |
+12 |
中 |
未来移動特化 |
| パターン4 |
M2 + M3 |
+20 |
中 |
物理的検証 |
| パターン5 |
M1 + M5 |
+17 |
中 |
未来移動完全版 |
| パターン6 |
M1 + M4 |
+10 |
低 |
哲学+因果 |
| パターン7 |
M2 + M3 + M4 |
+25 |
高 |
物理+因果 |
| パターン8 |
全モジュール |
+42 |
最高 |
完全検証 |
8-5. 組み合わせ相性マトリクス
| |
M1 |
M2 |
M3 |
M4 |
M5 |
| M1 |
- |
○ |
○ |
○ |
◎ |
| M2 |
○ |
- |
◎ |
○ |
○ |
| M3 |
○ |
◎ |
- |
○ |
○ |
| M4 |
○ |
○ |
○ |
- |
○ |
| M5 |
◎ |
○ |
○ |
○ |
- |
| 記号 |
意味 |
| ◎ |
推奨併用(相乗効果あり) |
| ○ |
併用可能(独立して機能) |
8-6. 適用時の層番号変化
| 適用パターン |
層数 |
層番号の変化 |
| Ver.1.0のみ |
7層 |
第0層〜第6層(変化なし) |
| M1のみ |
7層 |
変化なし(第0層に統合) |
| M2のみ |
8層 |
第2層以降が+1繰り下げ |
| M3のみ |
8層 |
第4層以降が+1繰り下げ |
| M4のみ |
7層 |
変化なし(第4層に統合) |
| M5のみ |
8層 |
第5層以降が+1繰り下げ |
| M2 + M3 |
9層 |
第2層以降が+1、第5層以降がさらに+1 |
| 全モジュール |
10層 |
第9章「適用時の層構成」参照 |
8-7. 適用判断フロー
flowchart TD
START[検証開始] --> Q1{時間の存在自体を<br>検証対象にする?}
Q1 -->|はい| M1_ON[M1適用]
Q1 -->|いいえ| M1_OFF[M1不要]
M1_ON --> Q2{移動経路を<br>検証対象にする?}
M1_OFF --> Q2
Q2 -->|はい| M2_ON[M2適用]
Q2 -->|いいえ| M2_OFF[M2不要]
M2_ON --> Q3{物理的圧力を<br>検証対象にする?}
M2_OFF --> Q3
Q3 -->|はい| M3_ON[M3適用]
Q3 -->|いいえ| M3_OFF[M3不要]
M3_ON --> Q4{因果を詳細に<br>分類する?}
M3_OFF --> Q4
Q4 -->|はい| M4_ON[M4適用]
Q4 -->|いいえ| M4_OFF[M4不要]
M4_ON --> Q5{未来移動を<br>詳細に検証する?}
M4_OFF --> Q5
Q5 -->|はい| M5_ON[M5適用]
Q5 -->|いいえ| M5_OFF[M5不要]
M5_ON --> RESULT[適用モジュール確定]
M5_OFF --> RESULT
8-8. 段階的導入の推奨
| 段階 |
内容 |
推奨モジュール |
| 第1段階 |
Ver.1.0で基本検証に慣れる |
なし |
| 第2段階 |
因果の詳細分類を試す |
M4 |
| 第3段階 |
哲学的前提を明示する |
M1 |
| 第4段階 |
未来移動を詳細化する |
M5 |
| 第5段階 |
物理的要素を追加する |
M2 + M3 |
| 第6段階 |
全モジュールで完全検証 |
全モジュール |
8-9. 適用時の注意事項
| 項目 |
内容 |
| 複雑化リスク |
モジュール追加ごとに判定が複雑化する。必要最小限の適用を推奨 |
| 検証終了ポイントの増加 |
M1〜M3は新たな「検証終了」条件を追加する |
| 層番号の混乱 |
複数モジュール適用時は層番号が変わるため、第9章の対応表を参照 |
| 仮説の混入 |
M1・M3は物理学的に未確立な概念を含む。検証結果の解釈に注意 |
| 互換性確保 |
モジュール未適用の判定結果とVer.1.0の結果は完全に一致する |
8-10. 適用判断チェックリスト
| No. |
質問 |
はい→適用 |
いいえ→不要 |
| 1 |
過去・未来の存在自体を問いたいか? |
M1 |
- |
| 2 |
時間移動の経路(ワームホール等)を検証したいか? |
M2 |
- |
| 3 |
移動中・到達時の物理的負荷を検証したいか? |
M3 |
- |
| 4 |
パラドックスの種類を詳細に特定したいか? |
M4 |
- |
| 5 |
未来からの情報持ち帰りを検証したいか? |
M5 |
- |
| 6 |
シナリオは未来移動を含むか? |
M5検討 |
M5不要 |
| 7 |
ハードSF的な物理整合性を求めるか? |
M2 + M3 |
- |
| 8 |
哲学的思考実験として扱うか? |
M1 |
- |