第6章:M4:因果細分化
6-1. 概要
M4は、Ver.1.0の第4層(因果状態判定)をより詳細に分類するモジュールである。
Ver.1.0では因果状態を4パターン(A〜D)で判定するが、本モジュールを適用することで、因果の状態をより精密に分類し、パラドックスの種類を特定できるようになる。
| 項目 |
内容 |
| モジュール名 |
M4:因果細分化 |
| 英語名 |
Causal State Subdivision |
| 適用タイプ |
既存層拡張(第4層に統合) |
| カテゴリ数 |
1 |
| 用語数 |
5 |
| 依存 |
なし |
6-2. 適用による変化
| 項目 |
Ver.1.0 |
M4適用後 |
| 第4層の名称 |
因果状態判定 |
因果状態判定(拡張) |
| 第4層のカテゴリ数 |
3 |
4 |
| 第4層の用語数 |
10 |
15 |
| 判定パターン |
4パターン(A〜D) |
5パターン(A+、B1、B2、C、D) |
6-3. カテゴリ構成
| カテゴリ |
用語数 |
内容 |
備考 |
| 原因矛盾/整合 |
2 |
原因側の状態 |
Ver.1.0既存 |
| 結果矛盾/整合 |
2 |
結果側の状態 |
Ver.1.0既存 |
| 時間矛盾/整合 |
6 |
総合的な判定パターン |
Ver.1.0既存 |
| 因果状態(拡張) |
5 |
因果の詳細分類 |
新規追加 |
6-4. 因果状態(拡張)用語定義
| 用語 |
英語 |
定義 |
| 因果連結 |
Causal Connection |
原因と結果が正常に繋がっている状態 |
| 因果分裂 |
Causal Split |
一つの原因から複数の矛盾した結果が発生する状態 |
| 因果破綻 |
Causal Breakdown |
原因と結果の繋がりが完全に崩壊した状態 |
| 因果逆転 |
Causal Reversal |
結果が原因より先に発生する状態 |
| 因果消失 |
Causal Loss |
原因または結果が存在から消える状態 |
6-5. Ver.1.0用語との対応
| Ver.1.0 |
M4拡張 |
関係 |
| パターンA(完全整合) |
因果連結 |
正常状態の明確化 |
| パターンB(結果破綻) |
因果分裂 |
矛盾の種類を細分化 |
| パターンC(原因破綻)のうち結果が原因より時間的に先行するもの |
因果逆転 |
特殊パターンの明示 |
| パターンC(原因破綻)のうち原因または結果が存在から消失するもの |
因果消失 |
消失パターンの明示 |
| パターンD(完全矛盾) |
因果破綻 |
より直接的な表現 |
6-6. 判定パターンの変化
| Ver.1.0 |
M4適用後 |
因果状態 |
結果 |
| パターンA |
パターンA+ |
因果連結 |
完全整合 |
| パターンB |
パターンB1 |
因果分裂 |
部分矛盾(複数結果) |
| - |
パターンB2 |
因果逆転 |
部分矛盾(時間順序) |
| パターンC |
パターンC |
因果消失 |
部分矛盾(存在消失) |
| パターンD |
パターンD |
因果破綻 |
完全矛盾 |
6-7. 各パターンの具体例
| パターン |
因果状態 |
具体例 |
| A+ |
因果連結 |
過去に行って何も変えず戻った。因果関係は完全に維持 |
| B1 |
因果分裂 |
一つの介入から「歴史が変わった世界」と「変わらなかった世界」が同時に発生 |
| B2 |
因果逆転 |
未来で見た設計図を過去に持ち帰り、その設計図が作られる原因になった(ブートストラップ) |
| C |
因果消失 |
祖父を殺したことで自分の存在原因が消失した |
| D |
因果破綻 |
祖父を殺したのに自分が存在し、その自分が祖父を殺し続ける無限矛盾 |
6-8. 因果状態の関係図
flowchart TD
subgraph 正常
CC[因果連結]
end
subgraph 部分矛盾
CS[因果分裂]
CR[因果逆転]
CL[因果消失]
end
subgraph 完全矛盾
CB[因果破綻]
end
CC -->|原因から複数結果| CS
CC -->|結果が原因に先行| CR
CC -->|原因または結果が消滅| CL
CS -->|矛盾が深刻化| CB
CR -->|矛盾が深刻化| CB
CL -->|矛盾が深刻化| CB
6-9. 判定フロー
flowchart TD
START[第3層から継続] --> Q1{原因と結果の関係は?}
Q1 -->|正常に繋がっている| CC[因果連結]
Q1 -->|複数の矛盾した結果| CS[因果分裂]
Q1 -->|結果が原因より先| CR[因果逆転]
Q1 -->|原因または結果が消失| CL[因果消失]
Q1 -->|完全に崩壊| CB[因果破綻]
CC --> PA[パターンA+:完全整合]
CS --> PB1[パターンB1:部分矛盾(複数結果)]
CR --> PB2[パターンB2:部分矛盾(時間順序)]
CL --> PC[パターンC:部分矛盾(存在消失)]
CB --> PD[パターンD:完全矛盾]
PA --> NEXT[第5層へ進む]
PB1 --> NEXT
PB2 --> NEXT
PC --> NEXT
PD --> NEXT
6-10. Ver.1.0判定との併用
| 判定方法 |
内容 |
| Ver.1.0のみ |
原因整合/矛盾 × 結果整合/矛盾 の2×2で判定 |
| M4併用 |
Ver.1.0判定 + 因果状態の詳細分類 |
| 推奨 |
Ver.1.0で大枠を判定 → M4で詳細を特定 |
6-11. 判定順序
| ステップ |
内容 |
| Step 1 |
原因側の状態を判定(整合/矛盾) |
| Step 2 |
結果側の状態を判定(整合/矛盾) |
| Step 3 |
Ver.1.0パターン(A〜D)を特定 |
| Step 4 |
因果状態(拡張)を特定 |
| Step 5 |
M4パターン(A+、B1、B2、C、D)を確定 |
6-12. Ver.1.0との互換性
基本ルール
| 条件 |
挙動 |
| M4未適用時 |
Ver.1.0と同一(4パターンで判定) |
| M4適用時 |
下記の対応表に従い、5パターンで判定 |
パターン対応表
| Ver.1.0パターン |
M4パターン |
対応する因果状態 |
| パターンA |
パターンA+ |
因果連結 |
| パターンB |
パターンB1 |
因果分裂 |
| パターンC |
パターンB2 またはパターンC |
下記の分岐基準に従う |
| パターンD |
パターンD |
因果破綻 |
パターンC分岐基準
Ver.1.0のパターンC(原因破綻)に該当するケースは、M4適用時に以下の基準で分岐する。
| 判定基準 |
該当例 |
M4分類 |
M4パターン |
| 結果が原因より時間的に先行している |
未来から持ち帰った設計図が、その設計図自体の起源になっている |
因果逆転 |
B2 |
| 原因または結果が存在から消失している |
祖父を殺したことで自分の存在原因が消失した |
因果消失 |
C |
| 上記いずれにも該当しない |
原因と結果の繋がりが説明不能かつ上記2条件に当てはまらない |
因果破綻 |
D |
6-13. 適用時の注意事項
| 項目 |
内容 |
| 判定の複雑化 |
4パターン→5パターンに増加し、判定がやや複雑になる |
| 境界の曖昧さ |
因果分裂と因果逆転の境界が曖昧なケースがある |
| 妥当性検証 |
本モジュールの分類は検討段階であり、適用テストが必要 |
| フィクションでの運用 |
パラドックスの種類を明示したい場合に有効 |